お茶の仕上げの際に選別された“茶葉の茎や軸の部分”を集めたものは“茎茶”と呼ばれ、軽く、風味のよいお茶として、楽しまれています。
“茎茶”でも特に、“かりがね(雁が音)”と呼ばれるお茶は、玉露、または上級煎茶から選別されて作られるお茶です。これらのお茶から取り出せる茎、葉軸の部分は極わずかで、たとえばこの<伊勢の緑>は、上級煎茶の生産量から、1/10しか作ることができません。
このお茶は、20年以上無農薬でのお茶作りに取り組んでいる、三重県の林さんの上級煎茶から作られます。
日常茶として飽きがくることなくいつでも飲めて、胃にも軽いお茶としてご用意致しました。
煎茶に比べ、苦渋味が少ないのでお子様も一緒に楽しめます。どうぞこの爽やかな風味をお試し下さい。
【入れ方の一例】
急須を温め、茶葉は急須の底が隠れる程度入れます。
一煎目は沸騰した湯を少し冷まして注ぎ、ゆっくり蒸らしてから注いで下さい。
二煎目以降は高温の熱湯で入れ、蒸らし時間はお好みで調節下さい。
【林さんのコメント】
昭和53年頃からね、美味しい上に農薬の心配のない、安全なお茶を作ろうと、お茶作りに農薬を減らしていきました。
減らしていった…とは言え、減らし始めた途端にその茶畑からはお茶の収穫が出来なくなりましたわ。
2、3年…それ以上かかったかな、その畑から収穫して商品として少しでも販売できるようになったのは。それまで、その畑は無収入だものね。
ほんとに色々試して、色々苦労したけど、
…今でも苦労してるけどね、ハハハ…
もう20年以上、“無農薬茶園”としてやっております。
息子も後を継いでくれていますが、まだまだ、もっと美味しいお茶を作りたいと試行錯誤を重ねてます。
こっち(三重県)では“かりがね”と呼ぶお茶、東京では“茎茶”と呼ぶ方が分かるのかな…。さっぱりとしててね、香りもいいし、美味しいお茶です。
こだわりの茶畑の自信作ですよ、この“雁が音茶”。
上級茶作った1/10しか作れないから、年間通してずっとある…って訳にはいかないかもしれないけどね、普段飲みにはいいお茶ですよ。
最も、上級茶がもっともっと売れて作れるようになったら、このお茶も作れるからね、上級茶もいずれよろしくお願いします。